大学職員のエントリーシート(ES)はよく質問される項目があるので事前に準備をすることができます。書類選考を通過するエントリーシートを書くためには何度も書いては直してという推敲※が必要になります。
※推敲(すいこう)とは、文章を良くしようとして何度も書き直して苦心すること。
大学職員の求人倍率は高いため、面接官は大量のエントリーシートに目を通しています。たくさんのエントリーシートの中で印象に残らなければ書類選考を通過することができません。
文章力というのは1日で習得できるものではなく、添削を受けたり書き直したりすることでうまく書くためのコツを掴み文章力は磨かれていきます。
この記事では現役の大学職員がこれまで100名以上からOB訪問やオンライン相談を受けてきた経験をもとに、エントリーシートで必ず質問される4つの項目についてESの例文を公開しています。
この記事を読むと例文を通じて大学職員のエントリーシートに求められる書き方や文章力を鍛える方法がわかります。
結論、大学職員のESは下の2点を意識することで面接官の印象に残りやすくなります。
- 相手が知りたい内容を結論から書くこと
- 自分の経験に基づいて書くこと
エントリーシートと履歴書は違うもの
エントリーシートとは、企業や大学の選考を受ける際に提出する選考書類です。大学職員の選考を受ける場合、多くの大学で所定のフォーマットが用意されており、志望動機や学生時代に頑張ったことなど記載された項目を書いて提出します。
履歴書とは、氏名・年齢・住所・経歴・学歴などを記載する書類です。履歴書に書かれた内容は選考時だけでなく、採用後に企業や大学の従業員データとして利用されます。履歴書に事実と異なる内容を記載した場合は不採用・解雇となるだけでなく、学歴詐称、経歴詐称として私文書偽造(刑法第159条)、詐欺罪(刑法第246条)、軽犯罪法違反(軽犯罪法第1条)に該当する可能性があり罪に問われることがあります。(参考:最高裁判所判例 平成9(あ)1227)
- エントリーシート…選考をするための材料となる書類
- 履歴書…志願者の基本データとなる情報が書かれた書類
大学職員のエントリーシートには自分の考えを書こう
履歴書とエントリーシートは似ているようで異なる性質があります。履歴書は自分の経歴など事実に基づいて記載をします。
エントリーシートの場合は自分の考えや意見を書く必要があります。
- なぜ大学職員を志望したのか
- どうして転職をするのか
- 大学職員になって何をやりたいのか
自分の考えを書くことで面接官は興味関心を示して質問してくれます。まずは自分の意見を書けるように自分に問いかけながら考えてみましょう。
大学職員のエントリーシートで質問される4つのこと

就活や転職活動で大学職員の選考を受ける場合、エントリーシートの提出が必須の大学がほとんどです。大学のエントリーシートで質問される項目はある程度、決まっているのでエントリーする前から準備をしておきましょう。
エントリシートに書ける文字数は大学ごとの書式によって異なりますが、ただ書けばよいというものではありません。あなたが提出するエントリーシートはあなたの代わりに面接官に自己アピールをして、最終的には採用の決定権を持つ役員たちの資料にもなることでしょう。
数名の採用枠に対して、大量に提出されるエントリーシートの中から面接官の印象に残って書類選考を通過して、面接まですすむエントリーシートを書くためには、ある程度の時間をかけて事前に対策することが必要です。
- 就活生は複数の大学のESを書かなければいけない…
- 仕事を続けながらの転職は時間があまりない…
- ESが書けずに選考のエントリー期日を過ぎてしまった…
忙しい中でエントリーシートを書くためには、以下の項目について少しずつ時間を見つけてまずは書いてみましょう。あらかじめ設問ごとに300字~500字程度のストック文章を用意しておくと忙しい日々でもいろいろな大学のエントリーシート提出の時に対応することができます。
- 学生時代にがんばったこと
- 自己PR
- あなたの特技・人柄について
- 入職後にやりたいこと
多くの方が書類選考を通過できずに悩んでいます。その原因は自分の書きたいエントリーシートを書いているからです。
エントリーシートを書く際は、自分が書きたいことではなく、相手(面接官)が知りたいことについて書く必要があります。提出する大学の特徴や求められる能力をしっかりとイメージしながら、自分が適任であることをアピールできるように書くことが重要です。
以下の大学職員に求められる能力を十分に意識したうえでエントリーシートを書きましょう。
- 人と交渉して調整する力
- 既存の枠組みにとらわれない挑戦する力
- 正確に素早くこなす力
書類選考を行う採用担当者は、応募者の中から大学職員として活躍するために必要な能力、スキルがある人を選考するためにエントリーシート(ES)の提出を求めています。
「相手に求められる能力」を意識しながらエントリーシートを書きましょう。
学生時代にがんばったこと(ガクチカ)を大学職員のESに書こう
ガクチカとは「学生時代に力をいれて頑張ったこと」の略語で就活略語のひとつです。2014年頃の新卒採用から徐々にエントリーシートで記載を求める企業や大学が増えており、現在も新卒採用の場面ではESや面接で質問されています。
転職活動中の方であれば、ガクチカよりも現職での経験を聞かれたり、アピールする機会が多くありますが就活生の場合は話せる材料もまだまだ少ないため、まずはガクチカをしっかり伝えられるように仕上げていきましょう。
「ガクチカがない…」と悩んでいる方は以下の記事でガクチカがない場合の対応策を紹介しているので参考にしてください。
大学職員のESでガクチカを聞く理由は再現性をみるため
新卒採用を中心に質問されるガクチカについて、採用担当者はどうしてこの質問をしているのでしょうか?
答えは「ガクチカを通じてあなたの考え方・行動を深く知り、採用後の再現性を確認するため」です。
書類選考を通過した後の面接ではエントリーシートに書かれた「学生時代にがんばったこと」について「どうしてその取り組みをしようと思ったのか?」という深掘りの質問をします。
私たちの行動には必ず理由があり、その理由には経緯や背景があります。ガクチカという行動だけではなく、頑張った理由について知ることで面接官はあなたの考え方を見ているのです。

考え方 > 行動 > 結果 すべて繋がってるよ!
ガクチカ(ボランティア)で大学職員のESを書いてみた(例文)
学生時代にボランティア活動をしていた大学職員のモモさんのガクチカは以下のとおりです。実際のエントリーシートでも400字程度で学生時代に頑張ったことを説明させる大学は多いので参考にしましょう。
私が学生時代に頑張ったことは「児童館のボランティア活動」です。私は子供が大好きで、大学1年生の頃から児童館でボランティア活動をしています。児童館のボランティア活動は非常に楽しいものですが、「児童が話を聞いてくれない」時は非常に困りました。最初は、児童の正面に座って話をしようとしましたが、全く見向きにされませんでした。悩む中で私は「児童には児童の都合がある」ことに気が付きました。毎日、お迎えに来る親御さんの表情を見ていると、親御さんの気持ちの浮き沈みや疲れ具合などが分かるようになりました。「話を聞いてくれないこの子は児童館の外で気になることがあるのかも」と想像するようになり、いつも以上に親御さんと話をする回数を増やしました。この経験から、私は「目の前で起きていることだけがすべてではない」ということを学びました。今後も、相手の背景まで想像を働かせながら困っている人に手を差し伸べていきたいです。【400文字】
大学職員のエントリーシートでは、面接官が1回読んだだけで志願者の人柄を想像できる内容にしなければいけません。
面接官はたくさんのエントリーシートに目を通すため、1回読んで内容が分からなければ2回目を読んでくれる可能性は低いです。
しかし、1回読んだだけで内容が理解できて、面接官が実際に会って話を聞いてみたいと思えば、書類選考を通過して面接に進むことができます。
良いエントリーシートというのは文章を読んだだけで面接官に「きっと○○な人だろう」と想像してもらえるエントリーシートです。
そのためには自分の実体験に基づくエピソードを交えて書くことが効果的ですが、あれもこれも書いていては文字数が足りません。自分の中で厳選したエピソードを書くようにしましょう。



例文では「人と関わった経験」が盛り込まれているね!
大学職員モモさんのエントリーシートでは大学職員の採用面接でよく聞かれる質問「まわりの人ととどのように過ごしてきたか」の回答を意識した内容になっています。
自身の体験談に基づくエピソードで「なぜ、このような行動をとったのか?」という内容がエントリーシートを読むだけで伝わってきます。
自己PRを大学職員のエントリーシートで書こう


日本人の多くは自分を他人にアピールすることが苦手だといわれています。「自分のコミュニケーションに自信がない」という日本人の割合は年齢を問わず全体の過半数を超えています。(出典:東洋経済ONLINE)
普段の学生生活や社会人生活において、自分を人前でアピールする機会は少ないため、自分を売り込むことに苦手意識を感じてしまいやすいです。
しかし、エントリーシートという選考書類において、面接官が求めているのはあなた自身について知ることです。つまり、「自己PRをしてほしい」という状況です。
自分をアピールするのが苦手という人も大学職員の選考においては、自己PRが求められていると認識してスイッチを切り替えましょう。
多くの人が自己PRが苦手なので準備すれば好印象!
人前で自己PRを話すことが苦手でもエントリーシート(ES)なら事前に準備することができます。
事前に自己PRを考えて対策しておき、エントリーシートに書くことで面接で「あなたはどんな人ですか?」と質問されても答えることができます。
自分をアピールするためにまずは自分自身を分析してみましょう。



長所と短所を組み合わせて自己PRしよう!
大学職員のESで「自己PR」について書いてみた(例文)
学生時代に運動をしていた大学職員トモさんの自己PRは次のとおりです。「自分はどんな人間なのか」という結論を最初に書くことで面接官に伝わりやすい自己PRになっています。
私は「成功するまで続ける」負けず嫌いな人間です。幼少期からサッカーをやっていたのですが、試合中にどのようにすれば相手のボールをカットして奪うことができるか、ということを突き詰めました。ボールをキープする相手に何度も繰り返し向かうことで、一瞬の重心移動や目線のクセなど、コツをつかめるようになりました。しかしながら、ただ、やみくもに相手に突っ込むと、ボールを奪うことができないだけでなく、自分たちの守りが疎かになりピンチを招くことを痛感しました。「深く考える前に行動してしまう」ということは私の弱みです。これからの社会人生活では挑戦すべき場所と慎重な判断が伴う場所の境界を見極めて、私の長所と短所を上手くコントロールしていきたいです。相手ボールを奪うことは、ピンチをチャンスに変え、試合の流れを大きく変えることに繋がります。この経験を社会人生活でも再現できるよう新しい仲間と一緒に協働したいと思います。【400文字】
大学職員トモさんのエントリーシートは大学職員の採用面接でよく聞かれる質問「前向きに挑戦することができるか」を意識した内容になっています。
強みだけでなく、弱みもしっかり理解したうえで対策を講じながら強みを最大限に発揮しようとする姿勢を感じ取ることができます。
自己PRを考えるためには自分のことを深く理解するための自己分析が必要です。自己分析では、まず自分の強みと弱みについて考えてみましょう。
エントリーシートや面接では志願者の頑張ったことや自己PRを確認することで「就職後もこれまでの経験を活かして活躍できるか」といった入職後の再現性を面接官は判断しています。
自己PRでは強みだけを主張すると良い面だけの押し売り感が強くなりますが、弱みも含めてどのように克服するかを踏まえた説明にすることで説得力が増します。
自己PRを通じてあなたの考え方や行動を説明して「大学職員になっても活躍できる」と面接官に思われるエントリーシートを書きましょう。
エントリーシートには、文字数に限りがあるため書ききれなかった取り組みの背景や考え方については面接で直接アピールすることができます。大学職員の面接で質問される内容を事前に知ることで自己PRが考えやすくなります。
下の記事では大学職員の転職で質問される内容をまとめているので、参考にしましょう。
大学職員のESで「あなたの特技」があれば人柄を伝えるチャンス
エントリーシートでは、志願者の人柄を知るための質問が設定されていることがあります。例えば下のような質問です。
- あなたはどんな特技がありますか?
- あなたはどんな時にやる気がでますか?
- あなたは友人からどんな人だと言われることが多いですか?
「人柄をどう伝えたらいいか分からない…」そんな時は得意なことや特技という切り口で自分のことをアピールしましょう。
あなたが得意なことには、自分だけの経験談やエピソードがあるため、当時を振り返るといろいろな感情があるはずです。自己分析をする時に自分の得意が分からない場合は、他者から自分の評価を聞いてみる他己分析を行いましょう。
得意なことは自分よりも他者の方が良く分かるものです。友人や家族に「私の得意なことってなんだろう?」と質問してみましょう。



得意なことなら自信をもって伝えられるね!
大学職員が書いたエントリーシート「あなたの特技・人柄」(例文)
大学職員サキさんのエントリーシートでは自己分析をしたことでこれまでの生い立ちをもとに苦労したエピソードを交えながら自分の特技を言語化しています。自分の強みについて触れておくことでしっかりと人柄を伝えています。
私の特技は「要点を早く掴むこと」です。親の仕事の関係で幼少期は転校することが多く、小学生の頃はいくつもの地域を転々としていました。地域よってルールが異なり、クラスメイトも一度にたくさんの人が話しかけてくれるため、友達付き合いをうまくするためには素早く情報を整理する必要がありました。おかげで、「相手は何を私に伝えたいのか」を意識することで、相手の話の要点を要領よく掴み、頭に定着させる癖が身に付きました。この特技は、私の強みである人と臆することなく話ができることを支える力だと感じています。【245字】
大学職員サキさんのエントリーシートは特技というテーマを切り口にサキさんのこれまでの経験や強みの根幹にある要素が書かれています。具体的な実体験を踏まえてエントリーシートを書くことで「特技が身につく過程」が相手に伝わり納得感を与えることができます。。
あなた自身の特技の中から、大学職員の採用に関係性のある特技を選択して好印象を抱かれるエントリーシートを目指しましょう。



これまでの苦労や頑張りが伝わるね!
大学職員のESでは入職後にやりたいことを質問される
大学職員のエントリーシートでは志望動機を確認するために「大学職員になってやりたいこと」を聞かれることが多くあります。志望動機を考える時に大学職員になって何がしたいのかを考えていきましょう。
入職後にやりたいことを伝えるためには、自身の強みやこれまでの経験を活かして「自分だからできる取り組み」を提案しましょう。
面接官は志願者を選考するうえで「この人はやりたいことを実現させる能力や伸びしろがあるか?」という部分を見ながら質問しています。
自分の強みや経験を活かした取り組み案であれば、再現性も高く、面接官も納得感を得やすくなります。結果的に、面接官に「この人は本学にとって必要な存在」と思われやすくなります。



やりたいことは「大学への恩返し」だけではダメ!
大学職員が書いたエントリーシート(ES)の例文「入職後にやりたいこと」
学生時代にボランティア活動に励んだエピソードがある大学職員モモさんのエントリシートは以下のとおりです。これまでの経験を踏まえて自分だからできる取り組みを主張しましょう。
私は「人と人の交流を生み出して新たな価値を生み出す」仕事をしたいです。私が学生時代に力をいれたボランティア活動の取り組みと繋がりますが、人にはそれぞれ背景や事情があります。このことを理解してから相手の状況を考えて行動することで人との衝突が減っただけでなく、今まで止まっていた物事が一気に前進するきっかけになることが多くありました。この経験は、多くの人々が集まる大学という環境でこそ活かすことができると思っています。私の考え方を必要としてくれている人だけでなく、他の課題や挑戦についても、私以外に経験や知恵の人たちを繋いでいくことで新たな価値を生み出すことができると確信しています。【290字】
「なぜこの仕事をしたいのか」という部分が大学職員モモさんの「学生時代にがんばったこと」と結びついて、大学職員モモさんだから実現できる取り組みとして納得感があります。
このエントリーシートを読んだ面接官は「どうしてそう思ったのか?」「具体的にどんな行動をしなのだろう?」とモモさんからより詳しく話を聞いてみたくなるでしょう。
そうすることで書類選考を通過して面接に呼ばれることになります。



ESに一貫性があると説得力が増す!
エントリーシートには書き込むことができるスペースに限りがあるため文字数が制限されます。ESには書ききれない行動の詳しい動機などは面接の場で面接官から質問されたときに回答しましょう。
より詳しい内容をすべて書きたい気持ちはわかりますが、書類選考を通過するエントリーシートを書くためには無理してすべてを書こうとせず、1度読んだだけで内容がわかる文章を心がけることが大切です。
以下の記事では就活生が書いたエントリーシートの「大学職員になってやりたいこと」について当記事ライターの現役大学職員トキが添削した内容を公開しています。
大学職員のエントリーシート(ES)の書き方
エントリーシートを書き始めたばかりでまだ慣れていない方はうまく書けないことも多いでしょう。エントリーシートは各項目で400字程度の記載を求められるため、ある程度の文章力が必要になります。
文章力は意識して鍛える必要があるため、エントリーシートをたくさん書けば書くほど上達します。
当記事ライターの現役大学職員トキはこれまで100名以上の方からOB訪問やオンライン相談を受けて、エントリーシート(ES)添削を行いましたが、最初からうまく書ける人はいませんでした。
エントリーシートである程度、自分の書く内容や型が決まるまでは「書いては直す」を繰り返しましょう。そのためには他の誰かに見てもらい、添削してもらうことが効果的です。
相手に伝わるエントリーシートを書くために以下の3つ方法を意識することで文章力が向上して上達スピードも増します。
- まずは結論から書く
- 考えや主張に対する理由を盛り込む
- 自分で声に出して読んでみる
結論から書いたESは面接官の印象に残る
大学職員の採用枠には限りがあるため多くの志願者が応募することで倍率が高くなります。国立大学や大規模な私立大学では採用担当者がエントリーシートを短期間で1,000枚以上見ることになります。
このような状況で就活生や転職活動中の方が一番避けるべきことは1回読んでも理解できないエントリーシートを書いてしまうことです。
採用担当者が1回読んで理解できない場合、もう一度、読み直してくれるとは限りません。ESで設定されている各項目の冒頭は必ず面接官が目を通す部分なので結論から書いて「何を伝えたい文章なのか」を明確にしましょう。
面接官の目に留まるエントリシートは結論が最初から書かれていて、すらすら読めてしまう文章です。数少ないチャンスを獲得するためにも結論から書き始めることを意識しましょう。
1回読んで理解できないESは落ちる!!
エントリーシートには主張だけでなく理由も書こう
就活生や転職活動中の方がエントリーシートでよく失敗する例として、自分の主張だけを書いているケースがあります。
エントリーシートでは自分の考えや主張を述べることは大切ですが、主張の根拠や裏付けがなければ、つかみどころのない空想の話になってしまいます。
面接官がエントリーシートの内容に納得しながら理解するためには、あなたの主張や考え方の根拠になるこれまでの経験や体験談を交えて説明する必要があります。
入職後にやりたい取り組みを提案する場合などでは、施策が必要だと感じた原因や課題などを合わせて伝えましょう。
- ~したいです。
- ~と思います。
- ~と考えます。
- ~だから~したいです。
- ~を理由に~と思います。
- ~の経緯から~と考えます。
目の前にいる相手に対して自分の主張を伝える場面をイメージしてください。人とのコミュニケーションでは、一方的な演説ではなく会話を通じてなぜ自分がそう思ったのかを時系列に沿って丁寧に説明するはずです。
大学職員のエントリーシートでも同じことがいえます。
エントリーシートは書類選考において、あなたの代わりにアピールをしてくれる重要な書類なので目の前にいる人に対して説明するつもりで構成を考えましょう。
エントリーシートを書く時のコツは声にだして読むこと


私たち人間は文章を書いたり読んだりするときに無意識のうちに頭の中で音読しながら文章を構成しています。
語呂やリズムを確かめながら頭の中で文章を考えているため、エントリーシートを書く時も同じことがいえます。
- アイデアが浮かばない
- 煮詰まった
- なんだかしっくりこない
こんなときは自分で書いたエントリーシートを声に出して読んでみることで内容の矛盾や接続詞の使い方など正しく文章が書けていない箇所に気づくことができます。
筆が走ってどんどんエントリーシートが書けた場合も音読が効果的です。改めて自分が書いた文章を見返すことで重複した内容を書いてしまっていたり、省略文字(スマホ→スマートフォン)を使っていたり修正点が見つかります。
「エントリーシートが完成した!」と思ってもすぐに提出せずにまずは声に出して読んでみましょう。
- スラスラ読めない
- 内容が頭に入ってこない
このような場合はエントリーシートがうまく書けていないことが多いです。
もう一度、論理的な文章になっているかエントリーシートの構成を見直して、他の人に添削してもらいながら一度読んだだけで内容がわかるESを目指しましょう。
声に出して読むと内容を整理する効果も期待できる!
エントリーシートの作成で絶対にやってはいけないミスは誤字脱字です。人間なので誤字をしたり脱字をしたりすることはありますが、丁寧に読み返して確認をすれば防ぐことができるミスです。
誤字脱字があるエントリーシートは「時間をかけて真剣に作っていないES」と判断されて志望度が高くないと面接官に思われてしまいます。
自分が一生懸命かいたエントリーシートは必ず音読して不備がないかをチェックしてから提出しましょう。
大学職員の選考でエントリーシートが重要な理由は文章力
大学職員の選考では「入職後に活躍するイメージができるか」という観点で面接官は見ています。大学職員の仕事は交渉や調整業務だけでなく、公文書や通知文書の作成など事務的な業務もあります。
そのため文章作成の基礎力や論理的な思考力など文章力を通じて基本的なスキルをみられます。
学術論文やさまざまな文献と日々、接している大学教員と仕事をする機会の多い大学職員にとって、文章力は信頼の土台になります。
大学業界の現場において、どれだけ優秀でも文章力や事務能力が欠けているとあまり信用されません。大学職員になってから活躍するためにもエントリーシートはていねいに作成して文章力をアピールしましょう。
わかりやすい文章力は信頼につながる!
新卒採用ではエントリーシートを初めて書いたような就活生が多いため、よく書けているESは目立ちます。
よいエントリーシートを書くためには事前に下調べをしたり、ほかの人から添削やアドバイスをもらうなどの努力があってこそです。
正解のない課題に対してどのように下調べをしてアプローチするのかということは大学職員になった後の仕事の進め方に直結します。
エントリーシートが難しくて、どのように書けばよいか分からない場合は面接官が選考で見ているポイントを押さえましょう。
自分を選考している相手のことをよく知り、面接官がどのような情報を欲しがっているかを整理してエントリーシートを書きあげるようにしてください。
まとめ
大学職員の選考で良いエントリーシートを書くためには事前の準備が大切です。大学職員のESで質問されやすい次の項目について事前に回答案をつくって対策しておきましょう。
- 学生時代にがんばったこと
- 自己PR
- あなたの特技・人柄について
- 入職後にやりたいこと
エントリーシートが上手くかけない場合は大学職員の仕事に対する理解が弱かったり、自己分析がまだまだ足りていなかったりすることが原因です。
高倍率といわれる大学職員の選考で面接官の印象に残るエントリーシートを書くためには次の3点を意識しましょう。
- まずは結論から書く
- 考えや主張に対する理由を盛り込む
- 途中で声に出して読んでみる
エントリーシートを書くためには文章力が必要です。文章力を鍛えるためには何度も文章を書いて経験値を積んだり、ほかの人に文章を見てもらいながら添削してもらうことが効果的です。
さまざまな情報を見ることで結局、何をしたらいいの?と混乱することもありますが「考えすぎず、まずはしっかりと手を動かすこと」も重要です。
本番さながらのエントリーシートを書いてみたい就活生は、オファー・スカウト型サイトに登録することでインターンシップや早期選考のオファーが届き、エントリーシート書く機会を増やすことができます。
就活生の方は積極的にオファー型就活サイトを利用してみましょう。



走りながら軌道修正することが大切!
はじめてのエントリーシート作成で誰かに添削してほしいと悩んでいる方は当記事ライターの現役大学職員トキにご相談ください。
- 現役の大学職員に添削してほしい
- まずは何から始めたらいいのだろう?
- 自分には自信をもって語れることが無い…
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