大学職員の採用面接を受けていると、「ほかの業界はどこを見ていますか?」と質問されることがあります。
つい、数分前まで志望動機を熱く伝えていたのに、急にほかの業界の話を振られて困った経験はありませんか?
- 大学業界だけ見ているとは言いにくい…
- 他の業界も受けていると正直に言うべきか…
- なんて答えるのが正しいのかわからない…
この記事では、現役の大学職員が就活生だった当時、50社以上の選考にエントリーして、面接経験を積んだから分かる最適な対応について解説します。
実際に、私が大学職員の面接を受けた際に「ほかに受けている業界」について質問されました!
大事な面接で、しどろもどろになったり、取り乱さないためにも事前の準備をしましょう。
- 「他に受けている業界は?」の最適な答え方がわかる
- 具体的な例文がわかる
- 面接で「他の業界の選考状況」を聞かれる理由がわかる
あなたの転職活動を整理して説明しよう!
転職活動をする中で、いくつかの業界を受けていることは自然なことです。
大学職員が第一志望だったとしても、採用されない可能性を考慮して他の業界を見ておくべきです。
これから仕事を始める就活生や、職業を変える転職活動中の方であれば、色んな業界を見ていることはチャンスに繋がります。
大学職員の志望理由を考える上で、他業界にはない大学業界の良さや特徴を探しましょう。
志望動機を「他業界との比較」という観点で構成すると説得力のある内容になります。
まずは、あなた自身がいくつかの業界を受けてみて感じたことを紙に書き起こしてみてください。
転職活動でいくつかの業界を見ている理由を考えよう
あなたが転職活動をするうえで、いろんな業界を受けているのはなぜでしょうか?
選考を受けるにあたって自分の原動力になるのであれば、理由はなんだって良いと思います。
- 内定がもらえるか不安だから…
- 業界ではなく待遇や安定で選んでいるから…
- 給料の良い企業を受けているから…
後向きの動機から選考を受け始めてみても良いのではないでしょうか。
いろんな業界の説明会や採用試験に足を運んでいると、業界ごとの違いや、良い面、悪い面が見えてくるようになります。
これまでのあなた自身の気づきや経験によって、「複数の業界をみたからわかること」を自分の考えとして持つことができるようになります。
それが、表向きの志望動機や本当にやりたいことにつながっていきます。
人間というのは、裏も表もあって1つなので、無理をして表向きの理由だけを集めようとしないでください。
最初から、表向きの聞こえの良い理由だけを探してしまうと、中身の薄い志望理由しか集まらないのがオチです。
選考中の他業界を聞かれた時の対応方法
面接の場で面接官から、「ほかにも受けている業界はありますか?」と質問されたらどのように答えるのがよいのでしょうか。
答えは、「受けている業界について正直に話す」ことです。
当然、面接官も就活生や転職活動中の方が、大学業界だけしか受けていないとは思っていません。
そのため、あからさまなウソはつかずに、選考を受けているほかの業界について話しましょう。
ただし、伝え方のポイントがあります。
- 他の業界を受ける理由を話す
- 選考中のすべてを話す必要はない
- 選考中の業界が第一志望と伝える
この3つ意識して、面接官に伝えましょう。
面接ではしっかり会話することを意識しよう!
転職の面接では他業界を受ける理由を話す!
採用面接で、他に選考を受けている業界を聞かれた際は、「他の業界を受けている理由」までしっかりと伝えましょう。
やみくもに手あたり次第、選考を受けているのではなく、それぞれ目的をもって行動していることを伝えることができれば、面接官からの印象も良くなります。
例文:金融機関も同時に選考中のケース
大学業界のほかに、金融機関の選考を受けているケースを例に具体例を紹介します。
このように、「なぜ、他の業界を受けているのか」を伝えることができれば、面接官にも納得感をもって聞いてもらうことができます。
さらに、他の業界を受けて、現在志望している業界がどのように感じるのか、という点を付け加えて、志望度の高さをアピールすることに繋げましょう。
しっかり自分で考えておくことが大切ね!
転職活動の選考状況をすべて話す必要はない!
採用面接の場は取り調べではないので、受けている業界をすべて話す必要はありません。
面接でウソをつくことはいけませんが、聞かれていないことまで自分から不必要に話すことはないです。
就活当初に見ていた志望度の低い業界について話をしても、「なぜその業界?」と聞かれた際に答えることができないのであれば話題にあげることは控えましょう。
大学業界と同じように志望度が比較的高くある程度、業界研究をした上で「ほかに見ている業界」として挙げることが望ましいです。
面接において、「真面目すぎるくらいが良い」と考える就活生もいますが、社会人として求められるのは、真面目すぎる人材ではなく、要所を見極めて良い選択ができる人材です。
このことを忘れずに採用面接に臨みましょう。
他の業界と比較して志望理由を伝える!
いくつかの業界を見ることで、自身が志望する業界との違いや共通点に気がつくことができます。
業界ごとの違いについては、あなた自身が気づいたことを中心に、自分の言葉で説明するようにしましょう。
就活ノウハウ本に書かれた志望理由のテクニック集などではなく、あなた自身が体感したことを自分の言葉で伝えることに価値があります。
例えば、上記の「大学業界のほかに金融機関の選考を受けている例」では、多くの人の役に立つという視点に立った時にそれぞれ異なる部分があることに気がつきます。
- 金融機関で人の役に立つ場合
-
お金に困っている人や企業を金融の力で救ったり、後押しすることができる
- 大学業界で人の役に立つ場合
-
将来、お金に困らないように自ら考え、学ぶ力を養成する環境をつくることができる
このように、いくつかの業界を見ることでわかる違いを明確にして、自分がやりたいことをどの業界で実現したいのかを考えてみましょう。
自己分析と同じく、いくつかの業界を広く見ておくことで、志望理由も明確になっていきます。
転職活動で他業界の選考について質問される理由
大学職員の採用面接では、どうして「ほかに選考を受けている業界」について質問されるのでしょうか?
これには、面接官の明確な質問意図があります。
- 就職後の成長度合いを見極めるため
- 社会についての理解を見るため
この2つの観点をみながら選考するために「ほかの業界を受けているか」という質問をしています。
面接官が求める回答として、新卒の就活生と社会人経験のある転職活動中の方では多少の違いがあります。
- 幅広い業界に興味や関心があるか?
- 社会の仕組みをどのようにとらえているか?
- 民間企業ではなく、なぜ大学業界なのか?
- 即戦力として活躍できるか?
- 社会経済活動をいかに大学と結びつけているか?
- 大学職員としてあなたを採用する必要はあるか?
新卒で就職する就活生には、将来的にどれだけ伸びるかという伸びしろや可能性を重視しています。
伸びしろの可能性を図る指標として、素直さや真面目さというキーワードを聞いたことがあるかもしれません。
一方で、転職活動中の方は、即戦力として大学の現場で強みを発揮することを重視しています。
これまでの経験をもとに、どれだけ再現性をアピールすることができるかが重要になります。
このほかにも、既存の職員に対して良い影響を与えることができるかという点についても重視されます。
新しく外部の考え方を取り込むことで、これまでの体質や習慣を打破したいという人事部の意図をくみ取りましょう。
まとめ
面接の場で「ほかに選考を受けている業界を聞かれた」場合を想定して、最適な回答について紹介しました。
最も適切な回答としては、実際にあなたが選考を受けている業界を正直に話すことです。ただし、つぎの3つのポイントを意識して面接官に伝えましょう。
- 他の業界を見ている理由を話す
- 受けている業界のすべては話さなくても良い
- 選考中の業界が第一志望と伝える
相手である面接官が何を求めているのかをしっかりと考えて、自分の言葉で伝えることが大切です。決して、テンプレート的な回答にならないように十分注意してください。
大学職員に転職するためには転職に必要な6つの手順を確実にすすめる必要があります。以下の記事では現役の大学職員が転職求人の出やすい時期や年齢ごとに必要な能力を交えて、大学職員に転職する方法を紹介しています。
業界ごとの違いや、大学職員を目指す志望理由というのは、就活の終盤になって気づくことがあったり、自分の考えがまとまることが多いのも事実です。
- 自分ひとりでは煮詰まってしまう…
- 他業界と大学業界を比較できない…
- 自分のやり方がこのままでいいのか不安だ…
そんな方は「大学職員になる」公式LINEをご活用ください。
現役大学職員のトキがお悩み解決に向けてお手伝いします。
- 大学職員になるための情報を無料でゲット!
-
公式LINEでは大学職員になるための情報を無料でお届けしています。お友だち登録をして志望動機の書き方や大学業界の話題などをチェックしましょう。
- 大学職員専門の求人サイト「大学職員ナビ」が2025年7月オープン予定!
-
現役の大学職員が監修する大学職員の求人だけを掲載する求人サイト「大学職員ナビ」を2025年7月にオープンします。詳細は以下のYouTubeチャンネルにて公開するのでチャンネル登録をして続報をお待ちください。