就活が始まると、大学のキャリアセンターや就職ナビサイトで「就活スケジュール」が公開されます。
しかしながら、公開される就活スケジュールは民間企業への就職がメインとなったスケジュールです。
- 大学職員への就職スケジュールは?
- 大学職員になるためにはいつから、何する?
- 特別な対策って必要なのかな…
就活スケジュールを理解せずに選考に臨むことは、言い換えるとルールを知らずにスポーツの大会にでるようなものです。
この記事では、採用面接官の経験がある現役の大学職員が、就活生だった当時、夏・冬インターン、本選考を合わせると50社以上の選考を受けた経験から、「大学職員になるための就活スケジュール」を説明します。
結論、大学職員の採用スケジュールは、民間企業より少し遅いです。
スケジュールが遅い分、流れに乗り遅れると取り返しがつかないので気をつけましょう。
まずは、2024年卒向けの就活スケジュールの大きな流れを理解して、大学職員採用の全体像を掴みましょう。
- 大学職員への就活スケジュールがわかる
- 大学職員になるための方法がわかる
- 大学の採用情報がわかる
大学職員の採用スケジュールは?
2021年3月以降に卒業した学生から、就職活動に関する解禁ルール・取り決めはこれまでの経団連(※1)主導から政府主導するかたちに切り替わりました。
(※1) 日本経済団体連合会(日本の代表的な企業1,461社、主要全国団体109団体から構成2021年4月1日現在)
政府が主導する就活スケジュールになったものの、2024年卒の大学職員採用は大きく前年から変更はありません。
ただし、大学によっては面接開始時期の前倒しが進んでいるところもあるので、注意してください。
3月採用説明会・6月面接スタート
大学職員の採用スケジュールは、民間企業と同じく、
- 3月に採用説明会・プレエントリーの開始
- 6月に採用面接の開始
という流れです。
民間企業の中には、通年採用や採用手法の多様化によって企業説明会、採用面接開始のスケジュールが異なる企業も一部存在するので、就活スケジュールが混同しないように注意しましょう。
コロナ禍で大学職員採用に影響はあるの?
コロナ禍における就職活動への不安がある方も多いのではないでしょうか。
大学職員採用に関しては、コロナ禍であっても募集人数などに大きな変化はありません。
採用説明会のオンライン化など、大学職員採用に関する手段についてはコロナ前と比較して変化があるので事前に確認をしておきましょう。
大学職員採用もオンライン化が進む
新型コロナの流行を機に、大学職員の採用でもオンライン化がすすみ、採用説明会をオンラインで実施する大学が増えています。
オンラインでの採用活動が進んだことで、これまでインターンシップを実施していなかった大学が新たにインターンシップを開催したり、就活生が移動時間や交通費を気にせず複数大学の採用説明会に参加できるなど、これまでにない良い変化も多くあります。
- 採用説明会の録画公開
- 移動費がかからず就活費用の節約
- インターンシップなど新たな取り組み
大学職員の採用はコロナ禍でも継続
大学職員の採用は、大規模な私立大学を中心に年度初めの4月一括採用が主となります。
大学によっては、秋学期の途中から採用となる秋採用や臨時の中途採用などもありますが、主な採用スケジュールは東証1部上場企業などにみられる一括新卒採用をイメージしましょう。
新卒一括採用を選択している企業の特徴として、ある年度に新入社員がいない場合、その後、何十年間に渡って社員のいない世代が発生します。
社員がいない世代が生じることは企業人事の視点に立つと人材力が不安定であることを意味するため、たとえコロナ禍であっても採用を継続する企業が多いのです。
大学職員の採用においても、職員数が著しく少ない世代を発生させたくないという考えから、コロナ禍で採用人数が大きく減少するということはありません。
友人の就活状況が見えない中で就活するコツ
就職活動のオンライン化が進むにつれて、大学の友人と会う機会が減少し、自分以外の友人がどのような就職活動をしているのか見えづらくなります。
まわりの就活生と比べて自分の行動は正しいのか?と、不安になることも。
そんなときは次の方法で周囲との比較や協力をしてみるのも良いでしょう。
- 友人と就活用LINEグループを作成する
- 友人と就活スケジュールをGoogleカレンダーで共同管理する
- 周囲の就活生の質問内容に耳を傾ける
就職活動では、情報収集が欠かせません。
期日を過ぎると選考にエントリーができないため、就活生にとっては情報こそ命ともいえます。
とはいえ、企業説明会の参加やエントリーシートの準備、面接対策に追われる就活生にとって、自分一人だけで情報を集めることは難しく、収集量にも限界があります。
そんな時は、グループLINEやGoogleカレンダーで情報をシェアすることができれば効率的です。
しかし、あくまで就職活動の情報は自ら主体的に集めていくものということを忘れないようにしましょう。
友人と同じ価値観や就活軸で企業選びをすることはまず、あり得ないので自分で情報を集めるように心がけましょう。
いま、この記事を見ているあなたは、自分で情報を収集している真っ最中ですので、その調子で就活情報の収集をぜひ継続しましょう。
大学職員採用はいつから始めたらいいの?
大学職員の採用スケジュールは、大手企業よりも少し遅いスケジュールなのが特徴です。
基本的には民間企業と同じスケジュールで、採用説明会、エントリー受付、適性検査、面接と進んでいきます。
大学職員を目指す:2022年2月まで
2022年2月頃までは、大学職員に限らず民間企業のインターンシップへ参加したり、自己分析や業界研究に時間を使いましょう。
大学職員の採用スケジュールはやや遅いため、大学職員の採用だけを受けようと考えている就活生は、民間企業の採用を受けている就活生と比較して、エントリーシートの書き始めが遅くなり、差がついてしまう傾向にあります。
エントリーシートに不安のある方は、大学職員を第一志望としている場合でも、民間企業のインターンシップなどに積極的に参加してみましょう。
大学という環境は社会に目を向けていかなければならない存在です。
つまり、大学で働く大学職員が社会について何にも知らなければ仕事になりません。
大学職員を目指すのであれば、就活生のうちから幅広い業界に目を向けて、社会の仕組みや業界ごとの横のつながりなどを数多く理解しておく必要があります。
大学業界だけでなく、幅広く見ようね!
大学職員を目指す:2022年3月から
2022年3月からは民間企業や大学において、採用活動が本格化します。
就職活動ナビサイトのプレエントリー(※2)も開始となり、一斉に企業説明会が開催されます。
(※2) プレエントリーとは、興味のある企業や大学をマークすることで採用情報を受け取る手続きのこと
プレエントリーの際は、気になる業界や企業・大学をなるべく多く選択するようにしましょう。
まだまだ、余力のある就職活動を始めたばかりの時期に多くの情報を吸収して、企業説明会の情報などをキャッチしておきましょう。
最初のプレエントリーをあまりせずに、就職活動の後半から志望業界を変えようとする方で、すでに採用説明会やエントリーが終了していた。という話は毎年、耳にします。
最初に業界を広く見ずに後悔している就活生を毎年みかけます。
この時期に、OBOG訪問をすると非常に効果的です。
業界や企業のことを全く知らない状態の学生がOBOG訪問をするよりも、どんどん情報を吸収して少しだけ、業界理解の進んだ就活生として訪問することで、自身の理解がより深まる機会となります。
ぜひ積極的に、OBOG訪問を申し込んでお話を聞いてみましょう。
大学職員を目指す:2022年6月から
2022年6月以降は多くの企業で採用面接が始まります。
大学職員の採用でも、多くの大学で6月に面接を実施します。
他大学や民間企業の採用とバッティングしないようにスケジュール調整に気を付けましょう。
民間企業の場合は、企業が求める人材に出会うまで、年間を通じて長期的に採用活動を継続するケースもありますが、大学職員の場合は募集人数が少ないため、6月の面接でその年度の採用活動が終わってしまいます。
6月の面接に本調子を合わせるつもりで準備して挑みましょう。
大学職員になるための就活準備とは?
大学職員になるためにどうしたらいいの?と、悩んでしまう方は次のことを順番に実践してみてください。
- 自己分析
- インターンシップへの参加
- OBOG訪問
どれも最初から完璧な状態を目指さなくて大丈夫なので、少しずつ慣れていく感覚で取り組みましょう。
自己分析は期限に追われることもなく、相手も不要なため自分のペースで取り組むことができます。
- 自分はどんな仕事がしたいのか?
- 何のために大学に入学したのか?
- そもそも、自分はどんな人間だっけ?
というふうに、自分に対していろいろ質問してみましょう。
インターンシップに参加したり、社会人の先輩であるOBOGに訪問することで、これまでに経験したことのない経験を積むことができます。
経験を積み重ねることで、うまく言葉にできなかった自己分析もスラスラと表現できるようになります。
考えてばかりではなく、行動量も大切だよ!
自分ひとりでは、自己分析やインターンシップの参加が難しいという方は、オファー・スカウト型の就活サイトに登録しておきましょう。
就活準備を進めながら、内定を獲得するチャンスが増えるので、可能性を広げておく機会になります。
各大学の採用スケジュール
2023年卒の就活生に向けて、各大学の採用スケジュールを紹介します。
いくつかの大学を抜粋してご紹介するので、詳細は各大学の採用ページからご確認ください。
これから大学職員の選考を受ける方はスケジュール感を把握してください。
法政大学の採用スケジュール
エントリーシートを現在受付中。
エントリーシートの締切は4月22日(金)です。
マイナビ2023を参照
大阪大学の採用スケジュール
エントリー締切日は2022年5月9日(月)17:00必着。
グループ面接は2022年6月2日(木)~6月5日(日)のいずれかで実施。
大阪大学公式HPを参照
明治大学の採用スケジュール
2022年3月1日より本エントリーを開始。
2023年新卒採用者は現在、エントリー受付期間中です。
明治大学公式HPを参照
一橋大学の採用スケジュール
書類選考を2022年5月16日(月)~6月1日(水)の期間で受付。
2次試験は2022年6月26日(日)より適性検査を実施。
3次試験は2022年7月9日(土)・10日(日)・16日(土)・17日(日)で面接を実施。
4次試験は2022年7月21日(木)・22日(金)で面接を実施。
一橋大学公式HPを参照
慶應義塾大学の採用スケジュール
事務系専任職員新卒採用を2022年5月8日(日)23時59分59秒まで受付。
1次試験(書類選考)
2次試験(一次面接)は6月初旬~中旬に実施
3次試験(二次面接・適性検査)は6月中旬~下旬に実施
4次試験(最終面接)は7月上旬~7月中旬に実施
内々定は7月中旬に通知
慶應義塾大学公式HPを参照
まとめ
大学職員の採用スケジュールについて、大きな流れはつかめましたか?
就職活動全般にいえることですが、特に大学職員は募集人数も少なく、合同説明会などへの露出も少ないため、事前の情報収集が重要となります。
大学職員になるためには、採用が本格化する3月以前の事前準備が非常に大切です。
自己分析やOBOG訪問、インターンシップへの参加など積極的に社会と関わり合うような事前対策に励んでください。
さらに、大学職員に求められる能力やスキルについて理解したうえで、エントリーシートやOBOG訪問、採用選考を受けると有利に進めやすいです。
しっかりと大学職員への業務理解を深めて、採用選考に臨んでください。
初めての就職活動では、自分自身のペースをつかむまでが非常に大変です。
大学のキャリアセンターなどを利用して、なるべく一人で抱え込まない工夫をしましょう。
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