- 土岐 光(大学職員)
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関東の私立大学に勤務する現役の大学職員。多数のWebメディアで監修・執筆の実績あり。これまでに100名以上の就職・転職支援を実施して10名以上が大学職員に内定。大学職員の情報をYoutubeで発信。
大学職員を目指す就活生が最初に取り組むべきことは「大学職員の採用スケジュール」を理解することです。これから挑戦するにあたって、どんなルールや流れで進んでいくのかまずは全体像を把握しましょう。
結論、大学職員の場合は民間企業の採用スケジュールよりも少し遅れて始まる傾向があります。
大学のキャリアセンターや就職ナビサイトで「26卒」の就活スケジュールが公開されていますが、これらは主に民間企業を対象にした就活スケジュールであることが多いので注意しましょう。
「大学職員の選考時期は遅いから大丈夫」と何も準備を進めないのは危険です。大学職員の選考が始まる時期は遅くてもそれまでに準備するべき対策はたくさんあるからです。
早くから大学職員への就職のために対策をする学生は3回生の夏ごろから準備を始めています。初めての就職活動で流れに乗り遅れないように対策していきましょう。
この記事では現役の大学職員がこれまでに100名以上の就活生をサポートしてきた経験をもとに大学職員の選考スケジュールと内定に向けて準備すべきことを時系列で紹介します。
この記事を読むことで、「いつ、なにをしたらいい?」という疑問を解決することができます。大学職員の内定に向けて計画的に準備していきましょう。
大学職員の選考が始まるのは私立大学の場合で6月に面接が始まり、国公立大学の場合は7月に国立大学法人等職員採用試験が実施されます。
さらには私立大学を中心に大学職員のインターンシップなども実施されてるので情報を集めながら取り組みましょう。
大学職員の就活スケジュールは国立大学と私立大学で違う
大学職員になるための選考スケジュール
就活生に大きな影響を与える新卒採用のスケジュールについて、2026年卒の大学職員採用は前年度から大きな変更はありません。しかし、マスコミやベンチャー企業など民間企業の就活選考スケジュールと比べると少し遅れて始まる傾向があります。
さらに国立大学と私立大学では選考スケジュールに差があり、国立大学の場合は一斉に実施する共通テストの国立大学法人等職員採用試験の影響で私立大学よりも約1ヶ月ほど後ろ倒しのスケジュールとなります。
私立大学と国立大学では選考のフローが異なるので注意しましょう。
選考フロー | |
国立大学 | ・国立大学法人等職員採用試験▶面接 ・独自試験▶面接 |
私立大学 | ・書類選考▶適性検査▶面接 |
【就活の解禁ルールが変わりました】2021年3月以降に卒業した学生から就職活動に関する解禁ルール・取り決めは、これまでの経団連(※1)主導から政府が主導するかたちに切り替わりました。(※1) 日本経済団体連合会(日本の代表的な企業1,512社、主要全国団体107団体から構成2023年4月1日現在)
令和5年度からはインターンシップの在り方について大幅な変更がありました。インターンシップについては文部科学省、厚生労働省、経済産業省が協議の上、三省合意というかたちで新たなインターンシップの制度が誕生しています。
具体的にはこれまでのインターンシップを以下の4つの項目に分類しています。企業理解を目的とした企業説明会などを指すオープン・カンパニーや原則、5日間以上にわたって実施される汎用型能力・専門活用型インターンシップなど詳細に定義が定められました。
- タイプ1 オープン・カンパニー
- タイプ2 キャリア教育
- タイプ3 汎用型能力・専門活用型インターンシップ
- タイプ4 高度専門型インターンシップ
大学職員の就活は3月採用説明会・6月面接のスケジュール
新卒採用を対象にした大学職員の就活スケジュールは国立大学職員と私立大学職員でスケジュールが異なります。
国立大学の場合は3月に採用説明会・プレエントリー、5月に採用試験申し込み、7月に採用試験受験・面接となります。私立大学の場合は民間企業と同じく3月に採用説明会・プレエントリー、6月に面接を開始します。
- 私立大学の大学職員をめざす場合
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私立大学の大学職員をめざす場合は書類選考を通過した方を対象に大学独自の適性検査を実施している大学が多いです。適性検査では基礎学力をチェックする学力検査と業務への適性をみる性格診断があります。
- 国立大学の大学職員をめざす場合
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国立大学の大学職員をめざす場合、国立大学法人等職員採用試験に合格する必要があります。国立大学法人等職員採用試験では一次試験の筆記を受験して、通過者のみが二次試験の面接を受けることができます。
国立大学法人等職員採用試験を導入している国立大学の一覧は以下を参照してください。
国立大学法人等職員採用試験の合格のために必要な学習時間について、アンケートを取った結果、3ヵ月前から集中的に学習して試験対策をしているケースと1年かけてコツコツ対策するケースが明らかになりました。
「国立大学法人等職員採用試験の詳細や対策方法が知りたい!」というご要望が多いため、以下の記事では国立大学の大学職員になるために必要な国立大学法人等職員採用試験の試験内容や学習期間、倍率など最新の情報をまとめています。
民間企業では通年採用や早期選考を実施しているケースもあります。就活スケジュールが混合しないよう手帳やカレンダーにスケジュールを書いておきましょう。
いつから始める?大学職員の就活開始時期は3回生の冬から
就活を始める時期について、あまり情報が出回っていない大学職員ですが学部3回生の冬には就活を始めましょう。
最近では大学職員のインターンシップを行う大学も増えており、冬のインターンシップ参加を目指して12月頃から就活モードに入ります。インターンシップに参加するために書類選考が行われることもありますが、参加できれば大学職員の仕事内容を知るチャンスです。
もっと早くから就活を始める学生もいるよ!
早ければ学部3回生の7月頃に行われるサマーインターンから就活を始める学生もいます。そのため、遅くても学部3回生の冬(12月頃)には就活を始めて良いスタートダッシュを切りたいところです。
大学職員の採用面接が6月から解禁されるからといって、4回生の6月から就活を始めるのでは間に合いません。
高い人気を集める大学職員の新卒採用には、それまでに民間企業の選考をいくつも受けていた就活生がライバルとしてエントリーしています。選考時期が遅いからと油断せずに少しずつ対策をしていきましょう。
最初のうちは大学職員以外の幅広い業界を受けてみよう!
就活を始めたら、まずはいろいろな業界について幅広く調べてみましょう。大学職員は就活生から人気の職業のため、倍率が高くなります。
大学業界だけに絞って選考を受けていると、もし不合格になった際に「内定先がひとつもない…」なんてことになりかねません。
いろいろな業界に興味を持って調べることで、「どうして大学職員になりたいのか」という志望理由が明確になってきます。比較することで見えてくることもたくさんあるので、早い段階からあまり業界を絞らずに広い視野で就活をはじめましょう。
就活生がやるべきことを時系列でまとめたよ!
大学職員への就職:2025年2月まではインターンシップを通じて自己分析しよう
大学職員の採用説明会やプレエントリーが始まる前の2025年2月頃までは就活に向けて事前準備をしておきます。自己分析をしたり、インターンシップに参加したりすると良いでしょう。
最近では私立大学だけでなく、国立大学でもインターンシップが行われるようになってきています。もし、インターンシップに参加するための選考に落ちてしまった場合は大学職員に限らず民間企業のインターンシップにチャレンジしてみるのも効果的です。
面接で「なぜ他業界ではなく大学業界なの?」と質問されたら答えられるかな?
就職活動においていちばん時間を使うべきなのが「自己分析」です。1次選考、2次選考と選考を受ける中で面接官から質問されることは「あなたはどんな人?」という質問です。
自分自身を面接官に伝えるためにも、まずは「自分はどんな人間で何が強みなのか」を自己理解しておきましょう。そのために、比較的時間のある2月までの期間に積極的に自己分析をしておくことがおすすめです。
「大学職員の選考スケジュールは遅いから、まだ何もしなくて大丈夫!」という油断は禁物です。
当記事ライターの現役大学職員トキはこれまでOB訪問やオンライン相談(無料)で100名以上の就活生から相談を受けてきましたが、「就活に力を入れてこなかったから面接経験などライバルと差がありすぎて後悔している…」という悩みをたくさん聞いてきました。
この記事を読んでくれているあなたは同じ後悔をしないよう即行動してほしいと願っています。
就活を始めたときに多くの就活生が悩むのが「エントリーシートがうまく書けない」という問題です。エントリーシートを書くためには自己分析や業界理解も大切ですが、圧倒的に場数が足りていないケースがほとんどです。
まずは、希望する業界のインターンシップや早期選考を行っている求人にチャレンジしてみましょう。本番のエントリーシートをどれだけ考えて書いてきたかという経験がエントリーシートにはよく表れます。
本番や実践経験をどれだけ積めるかが就活を成功させる大きなカギになります。「どんな業界があるのか分からない」という方にはオファー型就活サイトがおすすめです。
効率よく就活するならオファー型就活サイトがおすすめ
オファー型就活サイトに登録しておくことで、自分で企業や求人を調べてエントリーする以外にも、採用担当者からインターンシップや本選考のオファーが届くので選択肢を広げて就活をすることができます。
オファーが届いた企業や業界について調べることで、これまで自分が知らなかった業界について理解を深めることができます。就活だけでなく、これから社会人として活躍するために自分の知識や見聞を広めることはとても効果的です。
特にここ最近では業界トップクラスのオファー型サイトは「就活生の5人に1人が利用している」状況です。現在では「就活ナビサイトだけを利用する」といったやり方はひと昔前の就活方法となっています。
自分の可能性や機会を逃さないように積極的に挑戦しましょう。
2025年3月からは大学職員のエントリーシートを提出しよう
2025年3月からは民間企業だけでなく大学業界において採用活動が本格化します。就職活動ナビサイトのプレエントリー(※2)が開始されて、一斉に採用説明会が開催されます。
(※2) プレエントリーとは、就活ナビサイトで興味のある企業や大学を就活生が事前登録することで採用情報を受け取る手続きのこと
就活は3月の採用説明会が始まる時期から急に忙しくなるわ!
就活で後悔しないためのプレエントリー
プレエントリーをする際は気になる企業や大学をなるべく多く選択してエントリーしておきましょう。就活における採用活動において、どの業界も序盤は採用予定人数に達するまで積極的な採用活動を行いますが、後半になるにつれて採用予定人数が埋まった企業や大学からその年度の採用活動を終了します。
就活が始まったばかりの時期は就活生にとって時間的な余裕があるので、この時期になるべく多くの企業・大学説明会に参加して選考情報を事前に収集しておきましょう。
就活ナビサイトやオファー型就活サイトに登録して就活情報が入ってくる仕組みづくりも3月の時期に行いましょう。
「就活生の大手病」として名の知れた大企業だけに応募が集中してしまう状況は毎年のように注目されますが、就活の序盤から特定の業界だけに絞ってエントリーするのはとても危険です。
特定の業界に絞るというのは志望度の高さの表れでもありますが、就活時期はこれから社会人を迎えるにあたって幅広い視野を獲得することができる貴重な機会です。
就活をする中で志望する軸が変わったり、不採用によって持ち駒(※3)がなくなったり、他業界を受けなければいけない状況になるかもしれません。
このような場合でも3月時点でプレエントリーをしていないと、一次募集に間に合わず二次募集を行う企業や大学の中からしか選択できなくなります。
(※3)エントリーしている選考中の就職先のこと。就活略語。
2025年4月からはOB・OG訪問と試験対策で大学職員選考の準備をする
3月のプレエントリーを終えた後はエントリーシート(ES)の提出準備をしながらOB・OG訪問をすると効果的です。OB・OG訪問をすることで志望動機や大学職員の仕事に対する理解が深まり、書類選考が通りやすいエントリシートを書くことができます。
OB・OG訪問は学部4回生の4月よりも前から行う方法もありますが、大学業界のことを知らない状態の就活生がOB・OG訪問をするよりも、採用説明会に参加してある程度、業界に対する理解が進んだタイミングで訪問することでより充実した訪問ができるでしょう。
大学職員へのOB・OG訪問では、訪問相手の大学職員を探すのがとても大変です。しかし、裏を返せば他の就活生も大学職員へのOB・OG訪問に苦労しているので、先輩職員から話を聞くことができれば就活を有利に進めるチャンスです。
以下の記事ではこれまでに累計100名以上の就活生からOB訪問を受けた当記事ライターの現役大学職員トキが「大学職員にOB・OG訪問する方法」をまとめたので参考にしてください。
国立大学の大学職員をめざす場合は毎年、全国共通で開催される国立大学法人等職員採用試験に合格する必要があります。そのため、遅くても学部4回生の4月からは試験対策に力を入れていきましょう。
私がX(旧Twitter)で実施したアンケートでは「国立大学法人等職員採用試験の対策を3ヵ月前からしていた」と回答していた方が最も多く、7月に統一試験が実施されることから逆算すると4月には試験対策を始めるべきです。
国立大学法人等職員採用試験の試験内容や対策方法、倍率などは以下の記事で詳細にまとめています。
早くから試験対策を始める人は1年以上前から勉強をしているアンケート結果もあるので計画的に試験対策を行いましょう。
2025年6月からは大学職員の面接が開始
2025年6月以降は就活市場において採用面接が解禁されます。大学職員の採用においても面接が始まる時期です。大学職員の新卒採用の場合、私立大学は6月から、国公立大学は7月から採用面接が開始されます。
特に6月上旬は企業や大学など面接日程が重なりやすいので、他大学や民間企業の面接とバッティングしないようにスケジュール調整に気をつけましょう。
万が一、最終面接などがバッティングした場合のために「どの大学の採用面接を優先するのか」という点について、自分の中で優先順位を決めておきましょう。
民間企業は採用活動の多様化によって、年間を通じて採用活動を行うケースがあります。また、6月の面接解禁以降も内定状況によっては10月頃に二次募集を行う企業もあります。
しかし、大学職員の場合は年間の採用募集人数が数名程度と少ないため、新卒採用枠は6月~7月の面接でその年度の採用活動を終了します。新卒で大学職員を目指す場合は6月の面接までにしっかりと準備をして臨みましょう。
※大学によって多少の差はあります。
大学職員になるための3つの就活準備
大学職員の選考スケジュールがわかったら、次は選考に向けた準備について知っておきましょう。
大学職員をめざすために必要な対策は以下の3つです。
- インターンシップへの参加
- 自己分析とOB・OG訪問
- 採用試験の勉強・対策
インターンシップやOB・OG訪問で大学職員の仕事をイメージしよう
自己分析ができたらインターンシップやOB・OG訪問にチャレンジしましょう。インターンシップ参加するためには書類選考を通過する必要があるためエントリシートを実際に提出して実践を積むことができます。
大学職員を目指している就活生には、大学業界だけでなく民間企業のインターンシップにも参加してみることがおすすめです。他業界と比較することで「なぜ大学職員になりたいのか」という志望動機を言語化できるようになります。
自分ひとりで業界研究をすすめることは大変なので、インターンシップへの参加を通じて他業界の理解を深めましょう。
悩むだけでなく「行動量」も大切だよ!
就活をはじめると自己分析や業界研究などやらなければいけないことがたくさんあります。参加したいと思うインターンシップの情報をすべて自分ひとりで探すのは大変なのでオファー・スカウト型の就活サイトを活用して、インターンシップのオファーが届くような仕組みを整えておきましょう。
オファー・スカウト型の就活サイトではインターンシップの参加に関するオファーだけでなく、本選考への逆オファーが届くことがあります。
エントリーシート(ES)提出や面接を進めながら、内定を獲得できるチャンスが増えるので積極的に就活に取り組みたい就活生にはおすすめです。
自己分析ができれば大学職員の選考突破につながる
就活において内定を獲得できるかどうかを分ける大きな要因は自己分析にあります。自己分析がしっかりとできていれば、面接官に自分自身の特徴や考え方を伝えることでアピールに繋がります。
また、自己理解を深めることで「なぜ、私が大学職員を志望するのか」といった志望理由も明確になります。
自己分析は自分の過去を振り返りながら当時のエピソードや心境を振り返る作業なので、通学の電車内や寝る前の10分間など場所や時間を選ばずどこでも取り組むことができます。
早い時期から自己分析に取り組めば、エントリシートの提出期限に追われることなく自己分析を行うことができるので自分のペースで計画的にすすめていきましょう。
- 自分はどんな仕事がしたいか?
- 自分は何のために頑張りたいのか?
- 自分はどんな性格なのか?
自分ひとりでうまく自己分析ができない場合は、他人から自分がどう見えているのかを客観的に知る「他己分析」を行うことで、いままで自分では気が付かなかった強みや弱みを知ることができます。
周囲の友人に協力してもらって「私の印象を教えて!」と他己分析をしてもらいましょう。
友人も就活中でなかなか他己分析に協力してもらえない…という方は当記事ライターの現役大学職員トキがオンライン相談(無料)を行っているので活用してください。自己分析に必要な深堀り作業を一緒にサポートします。
\ 現役大学職員にOB訪問しよう /
大学業界はここ数年で採用人数に大きな変化はない
大学業界の選考を受けるうえで現在の日本では18歳人口の減少、出生率の低下などが発生しており、大学業界が右肩上がりの成長産業とはいえません。
文部科学省も「国立大学の再編・統合を大胆に進める。」「学部の再編・統合」などを掲げており、これからの大学業界は超えるべき課題を抱えています。出典:文部科学省「大学(国立大学)の構造改革の方針」
しかし、学校法人の経営や大学を発展させて維持させるためには大学職員の存在は欠かせないため、これまで少数人数の採用を続けてきた大学業界にとって、大学職員の新卒採用人数が大幅に減るといったことは起きていません。
「大学職員として採用したい人物像」には変化が出てきている!
大学職員は大企業のように新卒一括採用で何十人も採用するわけではありません。そのため、急激に採用人数が減るような状況は起きていませんが、大学職員として求める人物像は年々変化をしています。
以前は「縁の下の力持ち的な存在」として大学職員は求められている時期がありましたが、ここ最近は今後の課題解決に向けて、自ら主体的に行動して、課題に取り組み最後までやり遂げられる人が求められています。
景気動向に左右されない大学職員は不景気になると公務員採用試験と同じように志願者が増える傾向があります。安定を求めて大学職員の選考を受ける就活生が増えるため、倍率は高くなりやすいです。
大学側が求めている人物像を確認して、自分の中で当てはまる要素を見つけながら選考対策を進めてみましょう。
「大学職員に就職することは難しい」とよく言われますが、とりあえず選考を受けてみるという就活生もいるため、倍率が高くなる傾向にあります。事前の準備をしっかりと行い、今できる対策を行いましょう。
大学職員の採用選考にはオンラインも導入されている
大学業界は2020年以降、オンライン授業を新たに導入するなどオンライン化の動きが加速しました。DX化が遅れていた大学業界ですが、少しずつ大学職員の新卒採用でも採用説明会をオンラインで実施する大学が増えています。
中途採用を対象にした転職の面接では一次面接をオンラインで実施する大学も増えており、今後この流れは新卒の就活生にも影響するかもしれません。
- 採用説明会の録画が公開されるようになった
- 移動費をかけずに就活生が費用を削減できる
- インターンを新たに始める大学が増えた
大学が少人数の大学職員採用を毎年続ける理由
大学職員の仕事は毎年4月に始まり翌年3月に区切りを迎える1年度の周期で動いています。
毎年、少人数でも採用を続ける理由としては一度採用のない年度が発生すると、今後数十年間にわたって大学職員のいない世代が発生してしまいます。
年功序列の習慣が根強く残る大学業界にとって、一度、大学職員のいない世代を発生させてしまうと後から追加採用するのは大変です。
大学にとって人材不足は大きな打撃になるため、毎年、少人数の採用活動を行っています。1つの大学で採用する人数は数十名以内と非常に少ないですが、安定して毎年採用ができるのは大学業界が景気の影響を受けにくいからともいえます。
活躍する大学職員の育成には長期的な経験値が必要
大学業界は研究費や施設設備費などの出費のほかに人件費が多く発生する業界といわれており、それだけ大学教員や大学職員といった人々への投資を行っています。
大学の仕事は非常に幅広いため、雇用する教職員の人数もそれなりに必要となります。そのため、一度採用したら長く活躍してもらえるような人材育成に力を入れています。
多くの大学において、「大学業界という特殊な環境で仕事をする大学職員は、新卒採用を軸にして長期的に経験を積ませて育成したい」という考えのもと新卒採用に力を入れている傾向があります。
自分らしい就職活動を行うための方法
現在では、就職活動のオンライン化が進んだことで就活の時期になると、大学の友人と会う機会が減少し、自分以外の就活生がどのような就職活動をしているのか見えづらくなっています。
そのため、自分の就職活動のやり方が合っているのか不安を感じる人もいるでしょう。さらに、大学職員を目指す人がまわりにいない場合は情報を自分で集めに行かなければ得ることができません。
もし、自分の就活について不安がある場合は次の方法で就活の進捗具合を確かめることができます。
- キャリアセンターに相談する
- スケジュールをGoogleカレンダーで管理する
- 周囲の就活生の質問内容に耳を傾ける
- 現役の大学職員にOB・OG訪問する
就職活動では情報収集が欠かせません。期日を過ぎると希望する大学や企業の選考にエントリーができないため、就活生にとって情報こそ命といえます。
企業説明会やエントリーシートの提出期限、Webテストの受験などは締切が重なることも多く「うっかり忘れていた…」では取り返しがつかないこともあります。
後悔しないようにGoogleカレンダーなどでしっかり就活スケジュールを管理してリマインダーなど通知が届くような設定をしておきましょう。
就活情報は自分で主体的に集めよう!
まとめ
大学職員をめざすなら、採用スケジュールの流れをつかんで対策することが大切です。
就職活動で気をつけるべきことは「気づいたら締め切りを過ぎていた!」と手遅れにならないようにすることです。大学職員は募集人数が少なく、合同説明会などへの露出も少ないため事前の情報収集と対策が重要になります。
大学職員をめざすための対策で「何をしたらいいのか…」と迷っているなら、まずは自己分析、OB・OG訪問、インターンシップへの参加を取り組みましょう。
自己分析やインターンシップ準備を行うときは、何となくで行うのではなく大学職員に求められる能力やスキルを理解してから取り組むことで効果が高まります。
以下の記事では現役の大学職員が大学職員の仕事内容についてまとめているので、選考が始まるまでに必ず理解しておきましょう。
早い段階から就活を始めて対策を重ねたい場合はオファー・スカウト型の就活サイトを活用してインターンシップや早期選考にチャレンジすることも効果的です。
- 大学職員になるための情報を無料でゲット!
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公式LINEでは大学職員になるための情報を無料でお届けしています。お友だち登録をして志望動機の書き方や大学業界の話題などをチェックしましょう。
- 大学職員専門の求人サイト「大学職員ナビ」が2025年7月オープン予定!
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現役の大学職員が監修する大学職員の求人だけを掲載する求人サイト「大学職員ナビ」を2025年7月にオープンします。詳細は以下のYouTubeチャンネルにて公開するのでチャンネル登録をして続報をお待ちください。